Super Angulon 21mm f4
 

Lens Data

Lens Unit

Lens Photo


製造年:1959年頃
製造本数:Mマウント約5200本、Lマウント約1460本
画角:92度
重量:251gg
構成: 4群9枚
フィルター径:39mm
最短撮影距離:40cm(距離計連動は1mまで)


Lens Impression

1958年から製造が開始された超広角レンズですが、ライツ社製ではなく、シュナイダー社から提供を受けたレンズです。
スクリューマウントとMマウントがありますが、Mマウントのものもレンズ後部のリングを外すとスクリューマウントとなり互換性があります。
製造期間は短く、1963年にはより明るくなった21mmf3.4に交代します。

対称型で、1951年にツァイスJenaのCONTAX用にベルテレが設計したBiogon 21mm f4.5を模したと思われるレンズ構成ですが、真偽は不明です。
ただ、この凸レンズの性格を持った一群を中央に配置し、両側を凹メニスカスで囲うという「逆トリプレット」構成で歪みのない広角レンズを発案したのは、1946年に特許を取ったソ連のルシモフ博士(Mikhail Mikhailovich Rusinov)による「ルサールの原型」(最初の光学設計は1935年)が最初と言われています。

対称型の利点を十分に発揮し、画面周辺部でも歪曲の少ないすっきりとした描写を示します。

 Photos with Super Angulon 21mm f4
 
Comment
2021
ueno
(上野)

21mmとなるとかなりの広角感が味わえますが、直線はあくまで職戦で、これぞ広角レンズというようなイメージの写真が撮れます。

一方で、その印象が強く、どれも似たような写真になりがちなので、被写体に寄っては思い切って踏み込んだり、逆に距離を取って引くような工夫が必要かもしれません。

上野の裏通りも徐々に新しいビルに生まれ変わりつつあり、個人的な面白みは少し薄れてきました。

     
 
home