Lens Impression
1958年から製造が開始された超広角レンズですが、ライツ社製ではなく、シュナイダー社から提供を受けたレンズです。
スクリューマウントとMマウントがありますが、Mマウントのものもレンズ後部のリングを外すとスクリューマウントとなり互換性があります。
製造期間は短く、1963年にはより明るくなった21mmf3.4に交代します。
対称型で、1951年にツァイスJenaのCONTAX用にベルテレが設計したBiogon 21mm f4.5を模したと思われるレンズ構成ですが、真偽は不明です。
ただ、この凸レンズの性格を持った一群を中央に配置し、両側を凹メニスカスで囲うという「逆トリプレット」構成で歪みのない広角レンズを発案したのは、1946年に特許を取ったソ連のルシモフ博士(Mikhail
Mikhailovich Rusinov)による「ルサールの原型」(最初の光学設計は1935年)が最初と言われています。
対称型の利点を十分に発揮し、画面周辺部でも歪曲の少ないすっきりとした描写を示します。
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